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しばしば見られる前頸、横頸部の制限について

前頸部、横頸部の重要性については、今、なんの資料も見ずにざっと挙げることのできる神経でも、迷走神経、腕神経叢、横隔神経、肩甲背神経、副神経、などが通っており、これだけでも明らかです(経絡を加えてもいいのですが煩雑になりますので省略します)

後頸部がコリを感じやすいのに対して、「前、横頸部」はさほどでもなく、どちらかというと軽視されがちな部位ではあります。

ところが、臨床上、この部位に制限、若しくはブロックがある例が多いのです。

篩骨(シコツ)のブロックが胸骨にまで影響し、制限することがあると述べたのはフルフォード博士ですが、もしかすると、その途中にある「前、横頸部」までが影響を受け、制限されてしまうのかもしれません。

また、現代、夜空を見上げるなどという習慣もなく、大体がうつむき加減で仕事をするせいなのかもしれません(つまり前頸部がストレッチされない)

たまに夜空を見上げ、宇宙の広大さに思いを馳せるというのは精神衛生上だけではなく、肉体的にも良い影響を与えると思うのですが、残念ながら都会の夜空は見上げるほどの価値もなく、お金を拾う機会を逸するだけです。

いずれにしても、30歳も超えてしばらくすると、この「前、横頸部」に制限が見られるのです。
確率から言えば、7割~8割くらいでしょうか。

中々デリケートな部位でもありますから、静かに按圧します。
制限の強い人は強い響きを感じることでしょう。

この部位を和らげ、胸郭出口をやはり静かに按圧しておりますと、呼吸のリズムが微細な動きとなって伝わってきます。それを感じつつ、肩まで降りていくと、結局、肩の制限にいきつくのです。増永師が肩関節の前方変移を重視したのがよく分かります。

四十肩、五十肩がほぼ全員の人で起こることを考えると、日本人が持ちやすい普遍的な身体的歪みなのかもしれません。

その原因を遡ると、「前、横頸部」の制限、さらに遡ると、篩骨の可動性の問題、波及効果としては胸骨の拘束が浮かび上がってきます。

胸骨は感情の座でもありますから、抑圧された感情によってもその動きが止まります。そして逆転移を起こして、前、横頸部を制限する場合もあるのかもしれませんし、それが、篩骨の動きを止めることもあるかもしれません。

やはり、ここでも肉体と心を分離して考えることは出来ないようです。

※トリガーポイント理論では、この部位の制限をのことを斜角筋、胸鎖乳突筋のトリガー・ポイント形成と表現しますが、臨床上、有益な考え方です。

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