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枕と首

ある人が首の異常を感じ、レントゲンを撮ってもらいに病院に行ったそうな。
すると、5番・6番頚椎あたりに黒い影が写り、専門医への受診を薦められたとのこと。

結局、大きな病変はなく、老化によるものでしょう、という診断。
大事に至らなくてよかったね、というところなのですが、その診断した専門医が気になることを言ったそうです(小生的には)。

「枕は何を使っていますか?えっ?低反発枕?あ~、ダメダメ、低反発枕は日本人には合わないのです。すぐに使用をやめなさい」と。

そんなこと初めて聞きました。
低反発枕は一世を風靡したヒット商品です。小生の使用枕の一つは低反発ですし。

何故「日本人」には合わないのか?
じゃ、何人なら合うのか?

構造的にどのような理由で合わないのか?
事情が許せば詳しく聞きたいところです。

具体的な「低反発枕」という商品名が出てきますので、公に言うと、営業妨害の恐れがあります。故に一般的には知られていない事実なのかもしれませんし、医師の中には時々、独善的に決めつけるタイプの人もいますので、普遍性のない意見なのかもしれません。

しかし、頚椎の専門医が述べるということは、一考の値はありますよね。

過日、NHKの番組で枕の特集をしておりました。
種々参考になりましたね。

首の角度を15度にすると頚椎への負担が最も少なく、楽になるのだとか。
具体的な角度を示した知見に出会ったのは初めてです。

材質も適度な硬さがあるほうが良いとのこと。
フムフム・・・やはり低反発は沈み込みすぎて良くないんだ。

あの特集は結構、反響があるんじゃないでしょうかね。
だって、枕で悩んでいる人って相当数いますよ。

不祥事続きのNHKですが、中々良い番組を作ってくれる。少なくともヤラセがないだけ、安心して観てられます。信用に値するというか・・・・・

早速、15度になるように枕を工夫して寝たら、なんか良いようですよ。

昔、首と肩のコリが酷くて、とにかく朝起きたときが一番コッていてツライという人がいました。結構、そういう人って多いのですが、その方は突出しておりましてね。

まだ若く、しかも男性なんです。何十回も施術をしていたのですが、一向にその症状がなくならなくて、ホントに困りました。

「枕が合わないんでしょう」と言いましたが、こんなんじゃアドバイスでもなんでもないですもの。だって、どういう枕がいいか、と具体的なこと言えないじゃないですか。

あの人、あの番組観ていてくれたらなぁ、とマジで思いましたね。

観ていてシミジミ思ったのはやはり人によってフィットする高さが違うということです。
15度という角度は普遍的な角度だそうですが、その15度角になる高さというのは体格によって違うじゃないですか。

わずか5ミリ単位で調節していくのですが、番組で紹介された方法はお金がかからなくて実に良い方法だとおもいます。タオルなんていくらでもありますもの。ウチにはバスタオルが新品状態でダンボール一箱分あるし。

こういうのが一般に認知されると枕業界は痛手でしょうね。
値段が高いこと高いこと。枕で悩んでいる人はいくつも持っていますものね。

因みにボクが持っている低反発枕は友人がプレゼントしてくれたのですが、なんでも2万5千円したのだそうです(アンビリーバボー!)。

それで首に良くないんですからね。ナンセンスの極みです。

我々の業界も痛手じゃないかって?
まあ、確かに、首コリ、肩コリの人が減るという意味では痛手かもしれませんね。

でも、精魂込めて施術して、それを枕如きで無効にされてしまうストレスに比べれば、なんてことはないです。

モノを売る商売じゃないですから、とにかく自分の身体を使った仕事(施術)の効果が少しでもクライアントの役に立つ、というのを生きがいにしてますでしょ。

前述の若い男性の例にしてもですよ、全力で施術して、翌日の朝にはまた酷い首コリになっているわけ。あらゆる方法を試み、あらゆる施術概念を持ち出し、出来得る限りのことをやっても、そうなんですから。

こういうのは本人もツライでしょうが、施術家にとってもキツイんです。

たかが枕、されど枕。
ジャストフィットすることで愁訴がなくなるという一群の人々が少しでも増えることを願って止みません。

番組の中で枕の高さと頚椎(特に椎間板)に対する影響をやっていましたね。
イメージとしてなら、先刻承知、ていうことになるのですが、ああいうヴィジュアルなもので、しかも色分けしてそれぞれの椎間板にかかる負荷を示されると、説得力が違います。

ジャストフィットした枕では負荷のバラツキがありませんが、低すぎても、高すぎても酷くアンバランスな負荷がそれぞれにかかってしまうのでした。

毎日、少なくとも6時間~8時間は枕を使わざるを得ないでしょ。
そうすると、アンバランス負荷が蓄積されるではないですか。

これは首の問題を絶対に引き起こしますね。
あれを見ると、頚椎ヘルニアなんて、ほとんど枕が原因じゃないかな?などと思ってしまいます。寝違いもそうですね。

とにかく枕と首。これは予想以上の関係です。

賢明な読者なら首の重要性はご存知の通りです。

重要な神経があることは当然のこととして、中でも、僧帽筋を支配している神経や肩甲背部を支配している神経が通っています。即ち、枕が合わないと、合理的(?)に肩コリになるということ。

迷走神経もまた割と浅層部に走っていますから、内臓系や自律神経系も合理的(?)にバランスが崩れてしまいます。

実際、それが原因で不定愁訴やホントの病名がつく病気になっている方もいるのでしょう。
あそこまでアンバランスな負荷がかかるとはね・・・

つまり首だけの問題じゃなくなるっていうわけです。

枕と首の関係は真剣に考えたほうがいいですね。
番組で紹介された方法は非常に安価な方法ですから、絶対に試すべきだと思うのです。

頚椎のどこにもアンバランスな負荷がかかっておらず、脊髄神経もノビノビとまっすぐにスーッと通っているあのMRI写真を見せられたとき、逆に恐怖を感じました。
そうじゃない状態で寝ているとどうなるか?って。

小生悔やまれますね。
寝ながら本を読むクセをつけなければ良かった。

寝ながら本を読むとどうしても枕が高くなります。
それでボクは二つの枕を重ねるのですが、そのまま寝てしまうと次の日がツライことツライこと。

祖父も寝ながら本を読む人でしてね。晩年、脳卒中で倒れ、17年間寝たきりでした。
種々の理由はあるのでしょうが、首を傷めていたのが原因の一つだったかもしれません。

今でこそ、老眼で寝ながら本を読む機会は減っていますが、40歳くらいまでは毎日でした。昔から、首が弱いのは、そういうことでもあるわけだなぁ、と反省しているのですが、考えてみるとボクの知識のほとんどが寝ながら本を読んだ賜物なので、どっちが良かったのか・・・どのみち遅いですけど・・

いずれにしても枕と首の問題。自分的にもクライアント的にも懸案事項の一つだったのですが、その回答が見つかってヨカッタ、ヨカッタ!

※この番組を見逃した方へ
具体的にどのような方法かというと、中々文章では説明しづらいのですが、一応、試みてみます。

まず基本になる座布団を容易してその上にフェイスタオルなり(バスタオルでも良い)を重ねていきます。ホントに微妙なものですから、一枚づつ重ね、自分的にしっくりきた枚数で、さらに手を胸の上にクロスさせて、そのままその枕で横向きになります。そのとき、自分の側頭部と枕の高さが一致し、首が傾いていないかどうかを体感します。もしこのとき、少し不全感を感じるならば、またタオルの増減で調節します。こうしてピタッとフィットした高さが貴方にとって理想の高さ、つまり、首の角度が15度になっているというわけです。

座布団とタオルの堅さが丁度良いらしいのです。なるほど低反発素材は高さが一定しないので決めづらいですよね。

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