太陽神経叢
正式な解剖学用語では「腹腔神経叢」と言います。
簡単にいうとお腹にある「脳」のこと。
反射区療法が専門の施術家ならお馴染みの名前でしょう。
この神経叢は交感神経節ですので、ストレスによって最大に緊張します。
交感緊張は当然ながら、内臓の活動を低下させます。
過剰なストレスが内臓の働きを悪くするのはこのことに原因があるわけですね。
内臓の調子が悪いと、体壁反射と言って、背中の筋群を強張らせますから、このことにより血流、リンパ循環、神経伝達が阻害されて、さらにドツボにハマっていくことになるわけです。
こんな悪循環を繰り返していると、たちまち身体が疲弊してしまい、病気になって死んでしまいます。
そこで、昔、知恵者がおりましてね。
6日も働いたら、一日は休息しようと。
限度は6日じゃないかな、と。人々を働かせる権力者にとっては都合が悪いので、神様の命令だ!くらいの権威付けをしなきゃいけません。
こうして安息日が決められたわけですが、人類にとっては大変有益でした。
また過酷な環境で生きていますと、身体全体がオーバーワークに陥ります。
そこでせめて、内臓を休ませる期間を作らなきゃいけない、というわけでラマダン(断食)の習慣が出来ました。
ついでにアルコールは脱水作用が強いので、砂漠の民にとっては致命的な事態になりかねませんから、いっそ禁酒にしちまえ!でアルコールご法度の制度も出来ました。
宗教の戒律というのはある種、生きていくための知恵だったんですね。
現代に生きる我々にとっても示唆深い内容を秘めているのです。
週休2日の時代ではありますが、本当の意味で安息日を過ごしている人々はどれくらいいるでしょうか。休肝日を作らない酒飲みのこの多さはどうでしょう。
教条的になる必要はありませんが、フト、太陽神経叢の負担を思いやり、生活を振り返る必要があるのかもしれません。
そしてときどきリフレで太陽神経叢のケアーと行えば、このストレスに満ちた乱世、なんとか生き抜いていけるのではないでしょうか。
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