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仙骨施術

小生の動画に仙骨無痛ショック療法と題したものがあります。
うつ伏せで2種類、横向きで2種類、計4回の試技をアップしました。

ここだけの話(と言っても動画を見る人はほとんどこのブログを読むでしょうから意味のないことですが)、実はあの4回の試技で成功しているのは1回だけです。

まあ、見た目分かんないから良いだろうとそのままアップしました。
難しいんですよ、あれ。特に年取ってくるとね、どうも早業系はタイミングを取るのに苦労します。運動神経が鈍るのでしょうね。

失敗すると、それまでの色んな施術が無効になるほど影響力があります。
アップしておいて無責任ですけど、挑戦しないほうが良いかも。

じゃあ、仙骨のアプローチはどうすればいいのか?ということなんですけど、構造医学的アプローチは力がいるし、AKAのアプローチは腰痛に限定されるし、オステのアプローチはクライアントから不信がられるし、中々良い方法がありません。

仙骨は施術者泣かせの部位でもあります。

結局、仙骨はあまりイジラナイほうが良いということになって、「触らぬ神に祟りなし」を決め込むか・・・

しかし、今そこにある仙骨ですからね。
「虎穴に入らずんば虎児を得ず」に従うか・・・

実は仙骨というのは、生きているときに限り、最大で2ミリほど動きます。
(0.2ミリという説もありますが、生きている人間の仙骨の動きを正確に測る術はありません。死んで一日もたてば全く動かなくなりますので、即死したヒトをその場で解剖しない限り正確な解答は得られないでしょう)

人為的に動かすにはゆっくりと上から圧を加えます。すると、その分、2ミリ沈むのです。
これで終われば単なる仙骨押圧になるのですが、そうではなく、充分に沈めた後、ファッと離します。漸増漸減が押圧の基本なのですが、ここではその原則を破ります。

その離す際に逆ショックが加わり、無痛で目覚めさせるには充分な衝撃となるわけです。
衝撃の来る方向が全く逆になりますが、これもありなんです。

正方向の衝撃圧よりも難しくないですし、失敗も少ないものです。
ただし、衝撃が少し弱いので何度かやる必要はあるでしょう。

安全にこういう方法を取るか、リスクを犯してでも果敢に挑戦するか・・・それとも放っておくか・・・思案のしどころ。

時は江戸時代。
「先生・・・どうなんでしょ・・・娘は治りましょうか?」
「ふ~む、オハナはな、薦骨の証と申して、湯液の功はもはや見込めぬじゃ」
「せん・・こつ・・のしょう・・?」
「そうじゃ、薦骨じゃ、骨盤の要のな」
「先生はせん・こつ?をやらないので?」
「分野が違うて。揉み医者で良い医者がおればいいのだがな」
「先生、なんとかその良い揉み医者というのを紹介してくだせぇまし」
「そうじゃな、この近くじゃと越前屋嘉平が良いかの」
「えちぜんや・・・かへい・・そりゃまた悪徳あきんどっぽい名前で・・」
「この際、名など関係なかろう・・どうしても嫌なら明生屋網乃助という者もおる」
「語呂が悪いような・・」
「これこれ、この一大事にそんなこと気にしてどうする。あい分かった。少々、遠いが遊船屋辰五郎も良いと思うが、どうじゃ?」
「船遊びが好きそうな旦那ですね、こりゃ気が合いそうだ、一つそれくだせいまし」
「全くあきれた奴だ、菓子じゃないんだから、一つくだせいまし、はなかろう」
「ヘ、へぃ・・面目ねぇ・・」

というような会話がどっかで交わされていたかどうかは分かりませんが、少なくとも江戸時代から、仙骨は重要視されていました。因みに仙骨は昔、「薦骨」と表記しておりました。

「神に供える骨」という意味です。推薦の薦ですから、なんとなく理解できるのではないでしょうか。

英語表記でもセイクラム(sacrum)ですから、神聖な意味を持たせていたのは洋の東西を問わず、共通する認識だったというのが分かります。

それにしても不思議な骨です。
かつてリフレクソロジーを主体に施術していたとき、他の反射区に対して仙骨の反射区の地位が低いのを疑問に感じていました。

通り一遍というか・・・

これじゃ自然療法の名が廃るとばかりに、反射区の位置を再検証して、施術の仕方を変えました。反射区を離れた現在のスタイルでも仙骨の反射区に相当する部位は行っております。

反射を通した間接刺激であっても影響を与えられるのではないか、という経験則に基づくものです。

夏になると、仙骨の一部が見えるほど、腰の浅いジーンズと丈の短いシャツを着る女性が増えてきます。

例え、純粋な医学的興味であったとしても、ジロジロ見つめていると、危ない人と誤解されるかもしれませんから、気をつけましょうね。

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