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延髄

延髄(えんずい)

小生等の世代の男子ですと、なんといってもアントニオ猪木の「延髄斬り」という必殺技を思い浮かべてしまいます。

(延髄を斬っちゃうわけ?死んじまわないのか?なんだか分かんないけど、凄そうな技だ)
と思ってましたね。
なにせ、ある種のスープレクッス系の技に「原爆固め」と命名したプロレス界のこと。
(原爆固めに比べれば延髄斬りなんてのはまだ可愛いほうですね)

それはさておき、アントニオ猪木氏のお陰で延髄という言葉だけは早くから知っていたわけです。

その後、この業界に入って延髄の一般的知識、つまり、呼吸中枢であるとか、嘔吐中枢であるとか、血流も調整するとか・・・それくらいの知識は自然に記憶されてきましたわね。

さらにクラニアル系の手技の中に「第4脳室」という言葉も出てきて、これは延髄とエラク関連するらしい、とか・・・なんとなく周辺知識も広がってきました。

ところで、延髄のくびれと小脳の間にある空洞-第4脳室は何のためにあるか、ご存知でしょうか?

空洞と言っても、脳脊髄液で満たされているのですが、何の組織もなくポカンと空いていることには変りがありません。

実は重要な役割がありましてね。
ここに溜まった脳脊髄液の二酸化炭素濃度を延髄はセンシングしているわけ。

濃度が高いと、酸素の量を増やし、二酸化炭素を排出しなきゃいけませんから、延髄が支配するところの横隔膜、呼吸筋群を使って、呼吸の深さや頻度を調節します。

してみると、クラニアル系の手技の中に「第4脳室コンプレッション(4VC)」という技法がありますが、脳性脊髄液を排出し、一旦リセットするという目的があるわけですね。
(新たな気持ちでやりましょう、みたいな)

あとは頭を15度角に持ち上げることによって、頚椎の歪みをなくし、脳脊髄液の循環を促す目的もあります。
(勿論、掌で作った気のボールを脳幹部に当てるというエネルギー医学的な理由もあるのですが、ここでは触れないでおきましょう)

いずれにしても呼吸が要であるという発想から生まれ出でた技法であることは間違いありません。一次呼吸と二次呼吸は密接な関係、つまり、リンクし合ってるともいえるわけで、自分の意思で無理に呼吸を調節すると、偏差が生まれたりするのは、基本的に第4脳室の不都合を放っておいたまま行うことに原因があるような気がします。

下図はクリックで拡大してください。それにしても、第4脳室というのは小さい。こんなにチビッコなのに大切なんですよ~。見かけで判断しちゃイカンという見本ですね
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