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あごの話

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左図は下から見たもの。右は上から。(左図はクリックで拡大できます)

ボクシングでジョーと言えば、顔の三大急所の一つ。
他の二つはテンプル(コメカミ)とチン(あごの先端)。
ではジョーとはどこのことか?
わかりやすく言えば、ちょうどエラあたりでしょう。

あるリングドクターの話によると、このジョーを打たれと、他のどこよりも頭の回転が大きくなるため、脳震盪を起こしてKOされる確率が高くなるそうな。

そういえば「あしたのジョー」というボクシング漫画がありましたっけ。
してみると自らジョーという急所をさらけ出した名前ではあるなぁと妙な感動を覚えるのは小生だけでしょうか(小生だけに決まってるけど)。

ところで、あご(下顎骨)は薄めの一枚の骨で出来ております。
あの折れやすい鎖骨でさえ、百キロの耐圧力を持っているのに、この下あごはわずか数十キロの耐圧しかありません。

ボクサーのパンチ力は軽量級でも百キロを軽く超えますので、まともに当たれば、折れるどころか粉砕骨折ですねぇ。事実、引退に追い込まれた名選手が数多くいるそうな。

さて、日常生活の中で下顎骨を骨折したという話はあまり聞きません。
転ぶにしても顔は無意識に庇うものだからでしょう。

その代わり?と言ってはなんですが、顎関節症といわれる症候群がやたらに多い。
現代人の顎は急速に小さくなっていて、歯の大きさがそれに伴い、小さくなっていればいいのですが、歯だけは元のままということが原因の一つとのこと。

要は歯が邪魔になって噛み合わせが悪くなっている、ということなのでしょうか。
小生、エラだけは人並み以上に張っていて、実にリッパな下顎を持っています。

その小生でさえ、親知らずが正常に生えてこず、酷く苦労しました。
(もう少しで口腔外科のお世話になりそうでした)

顎が細くて現代的な顔をしている若者達は推して知るべし、です。

前にも書いたと思いますが、顎の開閉は中部頚椎が基点となって行われるため、ここの調整をするだけで、症状が楽になったりもします。

他には咬筋に緊張があったりする例も多いですね。
頚椎の調整と咬筋の緊張除去によりその場での楽チン感は出せるにせよ、中々完治に至らない困った現代病の一つではあります。

ところが、顎関節症だとずーっと思っていたものが、中部頚椎のズレが原因で口が空けづらかったに過ぎない、ということもあります。

顎関節症を適応症に挙げている整体屋さんが結構おりますが、これは真性顎関節症ではなく、頚椎からくる仮性のものを治したという経験からだと思いますよ。

仮性にせよ、真性にせよ、頚椎が一つのポイントになることは間違いありません。
ただし、真性の場合はかみ合わせそのものが狂っているため、歯医者の世話にならねばならないでしょう。

ところが、歯医者でかみ合わせを治したと思っても頚椎のズレが直されていないので、症状に変化がない、という人もいます。
ややこしい話ですわね。

両方のアプローチが必要なのですが、歯医者さんは整体に興味を示さず、整体師は歯医者さんとのコネなどなく・・・ということで上手く連携できていないのが現状です(一部ではあるようですが)。

患者の不利益はこうしていつまでも続くのでした。

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