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足底腱膜

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 (それぞれワンクリック拡大可)

 足底腱膜の歪みは肋骨の歪みを招く・・・ということを唱えている人がいる-ということを知ったのはいつの頃だったでしょうか。世の中には変わったことを考える人がいるもんだなぁ、と思ったものです。


そして、足底異端者は小生だけじゃないんだなぁ、と。

小生はこういう意表を突くようなことを言われると弱い。結構、感動します。

当然反射理論でも全息胚理論でも説明できないのですが、経絡の三焦経関連では説明できるかもしれません。

肋間膜と足底腱膜は同じ膜つながりで三焦経と縁が深い。
まあ、でも少々、こじつけっぽいかな。

その是非については検証できませんが、足底腱膜の重要性だけはご存知のとおり是非もないわけです。

足のトラブルでも足底腱膜炎が多いですし。

安全無害なものが民間療法として認められている、という根拠を盾にとって、リフレクソロジーによって足底腱膜炎を起こさせる例が多いとし、リフレそのものを規制すべきだ、という論陣を張った御仁がいます。

実際、非常に強いフリクション系を多用する台湾系リフレではこのような例が後を絶たず、小生の知り合いでも、施術後、足底腱膜炎を起こし、三日ほど歩けなくなった人もいるくらいでした。

もし足底腱膜の歪みが肋骨の歪みを招くなら、腱膜炎にとどまらず、胸郭の狂いを生み出し、胸部リンパ流を阻害しますわね。何年も経ってから現れる症状ですから、因果関係を証明するのは難しいのですが、肺炎とか肺がんとか、乳腺系疾患とかに罹ったとしたら、それは足底腱膜を傷めるような施術が原因だったということにもなりかねません。

ヒポクラテスの聖訓第一「まず傷つけることなかれ」に反するとんでもない行為と言わざるを得ません。ましてや自然療法で・・・・。

肋骨に限定された関連障害が起きるかどうかは述べたとおり、なんとも評価する手段を持たないのですが、少なくとも小生の経験では、足底腱膜反射は足首と膝、そして自律神経に影響を与えるようです。

特に自律神経系への影響は、ゆっくり系の施術を行う施術家にとってお馴染みのものではないでしょうか。

欧米系のリフレクソロジーが深くツボに入れることがないのに、効くことがあるのは、ほとんどの場合、この足底腱膜反射が起きているものじゃないかな、と思うわけ。
(足底腱膜は表層部にありますからね)

欧米、特に米国は訴訟社会ですから、過激なことをやって訴訟を起こされたらたまったもんじゃありません。強いフリクションを多用する台湾系リフレが広まらない要因の一つではありましょう。
日本でも台湾系といえど柔らかくなってきてますものね。

そういえば、米国ではカイロプラクティック大学が激減しているのだそうな。
これも訴訟問題からの波及でしょう。

賠償金を払うために賠償責任保険に入らないといけない。これがまた高い。医師賠責でさえ高いのですから、カイロプラクティックを担保する賠償保険が高いのは当たり前です。

そうすると、治療費を高くせざるを得ませんね。あんまり高い費用だと来る人がいなくなります。当然ながら、やっていけなくなりますから、なり手が少なくなる→養成機関の減少ということになるわけ。

別にカイロを否定しているわけじゃないんですよ。
カイロはカイロで精緻な手技体系を持っています。熟達すれば強力な治療手段になりえると思いますけど。

明生館塾も三水会のメンバーの紹介で、希望すれば卒業生は施術者賠償保険に入れることになったのですが、まず、事故は起きないでしょう。足底腱膜を強く擦るということもしませんし、整体でスラスト系の技法もやりませんしね。

面白いな、と思ったのは、この施術者賠償保険、カイロプラクティックと鍼灸は除外されているということです。保険会社は事故の統計をとってリスクの高低を計ります。それを料率に反映させますが、もはや、料率をアップさせてもペイしないという判断なのでしょう。ましてや、明生館塾で入れる保険は保険料が一ヵ月千円にも満たないわけですから、除外するのは当然です。

話が逸れてしまいました。まんざら逸れてもいないのですけど。つまり、足底腱膜炎を起こさせるような施術が流行ったころは、お客様も訴訟までは考えない時代でした。だから、表面化しなかったという事実があります。今そんな施術をしていたら、結構表面化するでしょう。そうすると、保険会社はリフレ除外規定を作るかもしれませんね。
幸いにして、そんな無茶な施術をする足底療法家は少なくなりました。

ともあれ、足底腱膜が常に歪んでいる状態というのがあります。一つはご存知、外反母趾。身体力学的に言っても、膝を傷め、股関節を傷め、腰を傷め、というのは理解できるでしょう。

これに腱膜異常反射という要因が加わると、問題が二重になります。
もし、肋骨に影響を与えるのなら、肺、気管支の疾病を増悪させますね。もとに乳腺系の問題がある人はそこにいくでしょうし。

もう一つの足底腱膜の異常はこれもご存知、偏平足
偏平足といっても、卓球の愛ちゃんのように筋肉が発達して偏平足に見える場合もありますから、こういうのは除外します。

真性偏平足は結局、靭帯が弱っているという意味では外反母趾と同じ病態とも言えます。

昔の話ですが、空前にして絶後のような酷い外反母趾でかつ、ケタ違いな偏平足というクライアントさんを診たことがあります。

この二つを同時に持っているのですから、一瞬、たじろぎましたね。足を診るのが商売の足の施術家がたじろぐくらいですから、それがどれくらいなものか想像できるのではないかと思います。

この方、満身創痍という状態ではありましたが、特に酷いのは喘息と膝痛でした。
こういう症例もありましたので、足底腱膜→肋骨という作用機序を「世迷言を申すな!」と一蹴する気にはならんのです。

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