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眼(まなこ)

(一)

日本の家屋には煙突というものがありませんでした。
明治以降、ようやく普及したようなのですが、それ以前は全くなかったのです。

そんな状況で、火を使うとどうなるでしょうか。
煙が充満しますわね。
煙が目にしみる状態がずっと続くわけですよ。
そういう生活を長く送ると、当然ながら、眼の病気に罹りやすくなります。

ですから、眼病というのは一種の国民病みたいなものだったわけです。
今でいうと白内障、緑内障などなどです。
特に暖をとる必要がある寒い地方では多かったようです。

按摩師が目の不自由な人の職業になっていった歴史は日本特有のものですが、そもそも目が不自由な人ってそんな多かったわけ?という疑問が常にあったのですが、こういう事実があったということを知ると、(なるほどね~)と得心できます。

世界でも有数の「目の悪い国民」だったようですが、現在もまた、違う理由で目が悪い人が多いですね。

視力が0.1出ない人が多いので驚いてしまいます。
前世からの持ち越しかい?とツッコミを入れたくなるほどです。

コンタクトはかなり弊害がありますしね。
レーシックも歴史が浅いだけに受療に踏み切れないという人が多い。
かといって有効な方法もない。

この問題はいつも小生の頭を悩ませますよ。
コンタクト業界からクレームが出ないとも限らないので、あまり言いたくないのですが、コンタクト装着歴が長い人の症状はさらに難治性です。
おそらく角膜に傷がついていて、三焦経にまで類が及んでいるせいでしょう。

腕にある大腸経「曲池」(ホントは胆経が走行していると増永師は指摘しております)が眼病の特効ツボなのですが、単なる近視にはさほど効果がないのも事実です。

しかし、胆が支配経絡の有力スジですから、コメカミ近辺と合わせて、入念に通りを良くする他ないのが現状です。

あと面白いのは腹証-胆、肝反応ゾーンが実していたり、虚していたりするケースも多々あって、『なるほど、確かに腹部は経絡反応ゾーンなんだなぁ』とあらためて思えます。
これに三焦経も入ることがあって、なお、そう思えるわけ。
いずれにしても眼の問題は深刻です。

経絡的にいえば、他の病気を引き起こすこと明白ですから、不便であることに加え、罹患リスクが高まるという問題が内包されております。
ですから、こういう人は他の人よりもメンテナンスに気を使わねばなりません。
コストがかかる身体ですね。

(二)

眼からくる首コリ、肩コリ。
これが問題ですね。

当然、コリは血流を阻害しますから、眼に悪影響を及ぼします。
そうすると、また眼が悪くなってしまいます。そうすると・・・・

これ以上『悪循環』という言葉がピッタリ当てはまる現象はないんじゃないかな、と思えるくらいです。

小生も老眼鏡をかけて半日、本を読みますと、酷い肩コリを起こしてしまいます。
もともと、眼は悪くなく、肩コリもさほど感じないタイプだったのですが、最近は駄目ですね。眼からくる肩コリというのを体感するようになってしまいました。

クライアントに共感できる体験というのはある意味、必要なことかもしれませんが、それにしても、老化が原因ですから一抹の寂しさを感じます。
眼精疲労のよろしくないことだけはしっかりと身に染みて実感しております。

眼の疲れや視力の悪いことが、タダチに眼病に結びつくということはありません。
その人の体質というものがありますからね。

しかし、前述のように、他の病気を呼ぶリスクは高くなります。
西洋医学では眼は眼で完結させてしまいますが、東洋医学では影響力を考えます。
ましてや「眼(まなこ)は五臓六腑の精が宿る」としているところです。
あらゆるところに影響を及ぼしてしまいます。

三焦経に言及しましたが、この三焦経というのは人体の各膜系や体液浸透メカニズム、リンパ流などを表す概念です。

特に女性には重要な概念です。子宮内膜は女性特有の器官ですし、リンパ流は言うに及ばず、首筋のコリも女性特有なものがあります(三焦経は首筋を走行しています)。
ですから、コンタクトを常用し、角膜などが傷つけられますと、問題山積状態になってしまいます。

しかも、コンタクトは女性の装着率が高いでしょ。
ハイヒールと同じように、自らの弱点をさらに弱めているような行為です。
(それでも男性よりも長生きするんですから、たいしたタフさですけど)

メガネのほうが良いと思いますけどね。
夏は汗で大変ですが、角膜を削りとるようなコンタクトよりはいいじゃないですか。

職業柄、どうしてもコンタクトをせざるを得ないという人は、仕方ありません。
装着時間をなるべく短くして、小まめに洗浄していくより他ないです。

コンタクトをして腕をよく使う仕事に就いている人はホントに注意せねばなりません。
(例えば畳職人、刀鍛冶、研ぎ師・・・これは特殊な仕事だ、身近な例でいうとリフレクソロジスト、整体師、エステシャン、パソコンオペレーター・・etc)

腕の陽経側(疲れが出やすいところ)のど真ん中に三焦経が走行しています。
同一経絡の複数ダメージは2乗に比例して、経絡を傷めやすくさせます。
(ダブルだと4倍、トリプルだと9倍)
ですから、小生の問診表には職業欄と視力欄があるわけです。

職業OL、視力0.07なんて書いてあって、メガネをしていなければ真っ先に三焦経を疑いますもの(現在のOL業はパソコン操作なしでは成り立たないですし、視力が0.1以下でメガネをかけずにいられるなんてコンタクトしていなきゃ無理)

大筋で見当がつけば腹証で確認するのは結構楽。

※この原稿はかなり前に書いてあったのですが、書いたあと、コンタクトに関するニュースが報道されました。カラーコンタクトというのでしょうか、オシャレコンタクトとでもいうのでしょうか・・これらは通常の規制外にあったようです。あまりにも健康被害が報告され、遂に一定の規制を設けるとのこと。遅い!!どんな目的であれ、眼に直接触れるコンタクトを野放し状態にしていること自体、オカシナ話です。健康被害が出て当然でしょうね。

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