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リフレのルーツ

古代エジプトの医学は現在の水準から考えても、信じられないようなことを成し遂げていたという説があります。

例えば、失われた手足や内臓を再生させたとか、死後まもなくであれば、生き返らすことも出来たとか・・・

これを「そういうこともあるかもしれないなぁ」ととるか、「そんな与太話、信じられるか」ととるかは個人の自由です。

しかし、ミイラ作りから考えてもかなりの解剖的知識はあったであろうと、想像できます。
外科的な水準は考えられている以上に高かったのかもしれません。
(手足の再生が出来たかどうかは別にして)

さて、古代エジプト時代に活躍し、現在まで名前が伝わっている有名な外科医にアンク・マホールという人がいます。今から4340年前に亡くなった人でリフレ系の施術者は一度や二度、この人の名前を聞いたことがあるに違いありません。
なぜなら、この人のお墓に壁画が残されていて、足を揉んでいる姿が描かれているからです。
Photo (クリックで拡大できます)

石の文化というのは凄いものです。5000年近く経っているのに残っているのですから。壁画という形で残されているお陰でその当時、すでに足を揉むという行為があったということが分かります。写真左側の図です。右側は手を揉んでいるのでしょう。
足を揉むとき、施術者が受療者に背を向けているのは面白いですね。

当時、お墓というのはとても重要な意味がありました。
王族ともなれば、金銀財宝を惜しげもなく死者ともに葬ったことは周知の事実ですし、その亡くなった人の生前の業績なども壁画に描いたりしています。

ここで、アンク・マホールのお墓に何故、手足を揉んでいる壁画が描かれているのかを考えてみました。当然、意味のないことは描くはずはありません。

ということは、生前の業績の一つであることは容易に想像できます。
しかし、何故、外科医なのに手足を揉む姿が描かれているのか?謎といえば謎でしょう。

謎を解く鍵は1900年代初頭にあります。
1900年代初頭、ウイリアム・フィッツジェラルドという医師が足につながる反射線という考え方を発表しました。(この人の名前も必ず出てきますわね、リフレのお勉強をした方はご存知でしょう)

もともとこの人は耳鼻科の医師でした。
当時、安全で有効な麻酔というものがまだ開発されていなくて、多少の手術はノー麻酔に近い状態で行われておりました。しかし、耳鼻科の手術はどんな小さな手術でも麻酔なしではとてもつもなく苦痛を伴ってしまいます。

実はDr.フィッツジェラルドは偶然に足を刺激することによって、麻酔様な効果があることを発見したわけです。そこからの発展的研究から反射線図というものを発表したのでした。(反射区チャートは後年、別の人によって発表されました)

さて、ここまで書くとなんとなく分かるのではないでしょうか。
アンク・マホールは外科医です。当然、麻酔が必要です。
何故、手足を揉むことが彼の業績だったのか?
そう、麻酔に利用したのではないか、ということが推測されるのです。
鍼麻酔ならぬ手麻酔です。

その部位が患部から離れた影響が少ない手足であることは理屈から言っても肯けるところです。また、体験から言っても手足の施術はβ-エンドルフィンが出まくっている感じがします。

特に壁画で描かれているように母趾の付け根でそう感じます。
勿論、薬草なども使い、相乗効果で行ったものと思いますが、術前では精神安定剤の役目、術中では麻酔の役目、術後では鎮痛剤の役目を担ったのではないかな、と大胆に仮説を立ててしまいたくなりますね。

当時の外科手術がどんなだったかは、デジカメもビデオもない時代ですので伺い知ることは出来ませんが、想像すると楽しいですね。

助手に患者の手や足を揉ませておいて、おもむろに執刀医がメスを振るうわけだ。
アンク・マホールは麻酔科の元祖だった!
世界史ミステリー。あなたは信じますか?それとも信じませんか?

※後日談
また、体験から言っても手足の施術はβ-エンドルフィンが出まくっている感じがします。
と何気なく書いたところ、他の文献を当たっていたら、麻酔効果のあるツボは手足にしかない、という記述を見つけました。

鍼麻酔を行う場合は必ず手足のツボを用いるのだそうです。
フィッツジェラルドは偶然にせよ、正解を得ていたことになります。
これで益々、亜美之介仮説(アンク・マホール壁画の謎)の信頼性は高くなりました。
だって手足ですもの。そのまんまじゃないですか。

小生、鍼灸師じゃないので、やり方は分かりませんが、かなり高度な方法になるみたいですね。(手術までするとなると、手術中ずっと響きを与えなくちゃいけないらしい。鍼でこれを与え続けるというのは恐ろしく高度な技です)
結局、受ける側の体質的個人差と施療する側の技術差があまりにも激しいため、鍼麻酔は廃れたようです。

いずれにせよ、エンドルフィン効果というのは無視できません。
そもそものリフレのルーツはエンドルフィン効果であったのか!!と今更ながらに気づきました。
足証九大原理じゃなくて、これで十大原理になってしまいました。
この記事を読んだ方は歴史の生き証人です。

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