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立方骨再び

6月17日に立方骨というお題でブログアップしたところ、一部の人を除いてほとんど反響がありませんでした。

結構、大事なことを書いたつもりなのですが、残念。
そもそも、立方骨って何?という人たちがいるかも。

まあそれにもメゲズ続きを書こうと思います。
反射区でいうと「外肋骨」の部位がプクッと膨れている人がいると思いますが、その部分がかなり立方骨に近い。
従来は腰に問題がある人に多いとされていました。
勿論、その確率は高く、それを肯定するにヤブサカではないのですが、反射区機序からそうなっているのではなく、立方骨変位からくる腰椎の異常と捉えることもできるのです。

ヒトは足裏で均等に体重を受け止めているのではありません。
踵骨と第一中足骨でほぼ五分の四を受け持っております。
ですから、やけに第一中足骨が太く、他の中足骨に比べれば体積率でいうと5倍くらいになるのではないでしょうか。

中足骨骨折はほとんど第一中足骨以外で起きるのも肯ける話ではありますね。

前回も書きましたが、立方骨は第四、第五中足骨、二本の受け皿になっていて、楔状骨がそれぞれ一本ずつの中足骨を受け止めているのに比べ異例の構造になっております。

それに耐えうる構造をしているのですから、問題がないと言えば問題がありません。
しかし、微妙に身体が歪み、立位、或いは歩行時の負荷のかかり方に個性が出てきます。

例えば、小生は、靴の外べりが激しく、足裏の外側に重心がかかっているのが分かります。そうかと思うと、内べりが激しい人もいます(女性に多い)
このように靴をみれば、均等ではないということが分かるのではないでしょうか。

まず、このように一方に偏った靴の減り方をしている人はその構造上、立方骨変位があると思って間違いないでしょう。負担がかかり過ぎか、かからなさ過ぎです。
特に顕著な偏りがなくとも、述べたように「外肋骨」の反射区が膨れている人は立方骨変位そのものを表していると思っても間違いではありません。

この骨の変位は多方面に影響を及ぼしてしまいますから、整復しておくに越したことはないと思います。変位整復の方法は様々あって、これが一番だ!と断言できるのものではありません

ただ、施術の出自から言って、カイロ、オステのようなハードな方法はとらず、動画にアップしてあるような「フネフネ」で徐々に整復していく方法を好みます。
この方法は簡単そうで難しいものですが、まあ、慣れです。

あと、欧州のオステオパスがアクティベーターで矯正をかけているのを見たことがあります。カイロとは随分違った使い方をするものだなぁ、と思ったものですが、受療者にも施術者にも負担がかからない方法ですので、今はこの方法も行います。

いずれにしても単なるリフレでは整復するに難しい骨かもしれません。
単純な腰痛ならこの立方骨の整復だけで止むことがありますので、同じ足を操作するのですから、挑戦してみて損はないでしょう。

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