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読字障害

先日、NHKの特集で「読字障害」をやっていました。

「読字障害」という言葉自体を知ったのは5~6年ほど前のことでしょうか。
たしか・・新聞の健康欄か何かに書いてあったような・・・・

このとき、なるほど・・・・クラスにも何人かいたし、社会に出ても音読がやけに下手な人がいたなぁ、あれは「読字障害」だった可能性があるのか、と認識を新たにした記憶があります。

そういうこともあって、先般のNHKの特集は興味深く見ました。こういう障害はもっと世間に知られるべきものでしょうね。

そうでなきゃ、単に頭の悪い人とレッテルが張られることになりかねません。
実際は脳の回路が人と少し違うだけで、それを補ってあまりある才能に恵まれている人も大勢いるというのに。

番組がいうには、その障害を持っている人は概ね空間認識力に優れているのだそう。
我々とは全く違う世界を見ているわけで、それを生かして大成した人たちも紹介されていました。(歴史上の人物も含め)

それ以外でも小生が知る限り、俳優のトム・クルーズは「読字障害」の可能性が高いと聞いたことがあります(脚本をどうやって覚えるのだろう?)

番組で初めて知ったのは、文字を認識し、意味を理解するのに、一旦、脳の中で音声変換する、という事実です。
この音声変換する脳の部位が39野と40野と言われるところなのですが、この部位の機能が活性化していないらしいのです。

そうすると、生まれつき耳の聴こえない人たちは文字を読むことができないことになりますし、音声変換しないで文字を読む「速読家」達はどうやって文字を理解するのでしょうか?

番組では紹介しきれなかったメカニズムがあるのでしょうが、そこらへんをもう少し突っ込んでやってほしかったなぁ、と思う次第。

いずれにしても文字を読んで理解する、ということが、相当複雑な神経回路を通じて行われているということだけは分かりました。
そして、その能力故に犠牲にした別の能力がまたあるということも、です。

※欧米では10人に1人。日本でも20人に1人は読字障害の可能性があるのだそうです。驚くべき数字。肩身の狭い思いをして生きていかなきゃいけないわけですから、一刻も早く一般に認知されるべき障害です。右利きか左利きの違い程度の認識になれば、問題ないわけですから。まずは文字が読めない=頭悪い、という間違った考えを払拭せねば・・・

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