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統計

面白い記事が載っていました。そのままコピペします。

[ワシントン 1日 ロイター] 慢性的な頭痛の軽減にはアスピリンなどの薬よりも鍼治療が効くとの調査結果を、米デューク大の研究者らが1日、専門誌Anesthesia and Analgesiaで発表した。

 片頭痛や緊張性頭痛など慢性の頭痛患者約4000人が対象となった複数の研究を再調査したところ、鍼治療を受けた患者では62%に改善が見られたのに対し、薬の服用では45%だった。

 また、実際の鍼治療では53%に改善が見られたが、医療対象とならない位置に鍼をうつ偽の治療では45%だった。効果が現れるには平均で5―6回の治療が必要だった。

なんでも統計をとらずにはいられないアングロサクソン系の伝統ですかね。

日本の場合、鍼灸の学校は専門学校扱いですが、アメリカは大学院扱いになります。
ある意味、鍼灸師のステータスは日本より高いわけで、こうしたことも統計をとる原因になっているのかもしれません。

統計は平均値でしかありませんから、名人、達人クラスになれば改善率はさらにアップすることでしょう。

色々なことを考えさせてくれるニュースかと思います。
効果が出るまで5~6回の施療が必要とか・・・

また、手技(アメリカはカイロ、オステ)での改善率はどうなんだろう?とか・・・
もっと言えば足揉みはどうなんだろう?とかね。

統計というのは正確にとるから価値があるのであって、単なる印象で言っては無価値です。

それでもあえて言わせて頂くならば、手技のほうが改善率は平均では上のような気がしますね。特に緊張性頭痛ではほぼ9割がたの改善率になるような・・・しかも一回で。
偏頭痛はちょっと手強いですけど。

いずれにしてもちゃんとした統計がないから公に主張することができません。
こういう統計が出されるということ自体、羨ましいなぁと思うわけですよ。
日本で薬より効果があるなんて発表したら袋叩きに会います。
少なくとも医学界では生きていけないでしょう。
決して大げさじゃないんですよ。

腎臓の専門医に「足の施術は腎臓に良い影響を与えます。研究されたら如何でしょうか?」と言ったところ、「そんな研究したら、海に沈められてしまいますよ」と返されたことがあります。

「海に沈められる」というのは、医学界での研究者としての地位を失う、という意味です。
なんだかなぁ・・・未だにそんな事情のようです。

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