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頭部施術における経絡説

経絡説で頭部に三焦経が走行しているとしているのは大きな意味があります。

三焦経は膜の働きを表すものですから、ズバリ脳膜の問題を表現しているのでしょう。
肩のラインから首に来て、頭頂骨と側頭骨との縫合部を横切り、冠状縫合を横断します。

胆経もまた重要な頭部の位置を走行しております。そもそも胆経は関節を支配する経絡です。縫合部もまた不動関節(実際は動く)ですから、この関節の問題を表しているに違いありません。

胆経異常は関節が硬くなり、動きが悪くなることが多いわけですから、縫合関節そのものの動きを良くする効果があるのです。

膀胱経は自律神経と深い関わりがあって、その走行は、ほぼ仙骨をカバーし、背骨の際を通り、後頭骨即ち脳幹を統べていきます。

仙骨と後頭骨が連動する動きがあるとするオステ系、カイロ系の理論は膀胱経の走行からも正しいものと判断できます。

脾経はコメカミに到達しているわけですが、咀嚼(消化器系)とクラニアルの深い関係性を暗示しているかのようです。勿論、この部分はプテリオンと言って、クラニアルでは非常に重要な地位を占めるわけです。

督脈はいうに及ばず。
ラムダを通り、矢状縫合、そしてブレグマを通っていきます。

「肩こりは頭で取る」という理屈は筋筋膜理論でも説明できますが、経絡説ならもっと簡単です。少なくとも、膀胱経、胆経、三焦経異常から来る肩こりはそのままコル部位と繋がっていますから、頭で取りやすいわけです。

ヘッドマッサージが一部の人の間で人気なのは、不完全とはいえ、頭部経絡から、首肩のこりを取る、即ち爽快感があるからに違いありません。頭部の経絡が渋滞気味ですと、何をやっても抜けた感がないので、さもありなん、とは思いますね。

ある方にクラニアル手技を行っていたところ、「わぁっ!」と叫びました。
いい感じ!と思っていた矢先でしたから、何事か!夢でも見たんかいな!とこちらも驚いてしまいました。しかし、その方「身体がスッと楽になったのでビックリしました」と呟くように言ったのです。

クラニアル手技は5グラムタッチですから、実に微妙なものです。
全身の気血の流れを良くしたあと、最後の最後で経絡が繋がった瞬間です。

現代社会はストレス社会、即ち、頭でっかち社会でもあります。
頭部施術は経絡説を基にするにしても、クラニアル理論を用いるにしても、益々重要性が増していくことでしょう。

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