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古典の妙⑤-膝痛のその後・・・

近所の婆ちゃんに類する話は最近、小生も経験しました。
スタッフKが膝痛で大騒ぎしたことは前に書いたと思います。
当然、小生のインチキ鍼では効くはずもなく、その後も痛い、痛い、膝が曲がらない!とウルサイわけです。

仕方がありません。
本業の整体でもちょこっとやってやるか、と右側三関節と首をまあ適当に施療しました。
大分屈伸はできるようになったものの、依然、違和感があるようで、しばらく様子をみました。
どうも膝の腫れが引かないのです。
(こりゃ、最初にやったインチキ鍼で余計に悪くしたかなぁ)ということはおくびにも出さず、しょうがないので全身整体フルコースで行うことにしました。

すると、随分良いようです。
まあ、格段の違いと言っても良いでしょう。
しかし、それでも膝はちょっと腫れていて、水が溜まっているような感じです。
あと出来ることは継続することですから、また機会があればやってやろうと。
(施術としては成功なんですよ)

さて、ある日、整体の授業があって、スッタフKはモデルになっておりました。
ある部位にさしかかったところ、受講生の方が間違って教えたところと違う部位を施術しました。
臀部の緊張を取るに環跳穴近辺が一番良いのですが、その位置をかなり骨盤よりに取ったわけです。
ここは正穴ではありません。
奇穴、阿是穴の類でしょう。
むしろ、三関節のうちの股関節部位へ働きかける位置かもしれません。
ともあれ、そこを施療されたとき、スタッフKは膝に響いて非常に効くと言います。
たまたま左側だったので、後で、実際に悪くなってしまっている右側を同じ位置で押せと小生に命じるわけですよ。
センセに指示するなんて、10年早い!と思ったのですが、どうも真剣な様子。
右側を同じ位置で取穴押圧し、また押さえながら、運動法も加えました。

響く!膝の中まで響く!と大音声を発したのち、なんと、膝の腫れが引きました。
この間、わずか数分です。
当然、自覚症状も良好です。
驚いたのはホントに膝が一回り小さくなっていることでした。
これは古典の妙とも言えますし、三関節原理の応用とも言えます。

それ以来、膝が・・・膝が・・・とうるさく言わなくなったのは幸いです。

おそらく近所の知恵婆ちゃん連中は、このようなどこの文献にも載っていない効く部位を知っていたに違いありません。
勿論、全ての膝痛に有効というわけではないのですが。
しかしある種の膝痛に対してでも、これほど劇的かつ物理的に変化するケースは小生も初めてみました。
施術百話に軽症であるはずの膝痛を治せなかった例を書いておりますが、今、考えると、あの人はこの位置が効く人だったのかもしれません。

古典の成文はツボの方向性を示すのみ、としています。
あとは自分で考えろよ!という意味の裏返しなのですが、深谷先生の経験といい、今回の例といい、まさにツボは大まかな方向性を示しているのみです。
だからこそ、増永先生も経穴には言及されていないわけで、それに倣い、小生もほとんど経穴には言及したことがないわけです。
(亜美之介のツボ探検といいながら)

灸の話から段々ハズレていきますので、この辺で終わりまにします。
興味のある方は深谷先生の「お灸で病気を治した話」を読んでみてください。
小生は第4集と第5集を読んでいるだけですが、お灸を専門にするのじゃなければ、これで充分かと思います。
考え方がよく分かります。
そして参考になることでしょう。

おしまい

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