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痛がる体質

リフレクソロジストにしても、他の施術家にしても、やたら痛がるクライアントを施術した経験はお持ちでしょう。

ツボの痛みというよりも、生理的に痛がるタイプです。
ツボの痛みはある意味不快ではありません。どこかに気持ち良さがあるものです。

ところが、この生理的に痛がるタイプというのは、単に痛いというだけで、施術する上で実にストレスが溜まる一群の人々です。

「刺激に過敏な人」と呼んでいますが、東洋医学上の分類は三焦経異常ということになります。これはくすぐったがり屋さんも同じです。

三焦経という経絡にエネルギーが不足している状態なのですが、専門的には三焦虚という体質ですから、経絡を利用する施術家は覚えておいて損はないでしょう。

こういうタイプの方に対して、痛いのを我慢させて、施術するのは愚の骨頂です。
三焦経にエネルギーが満ちるどころか、かえって散らしてしまいます。

ゆっくりじっくり馴染ませるようにやらねばならないのですが、街の揉み屋さんに行くとそんなことは考えてくれません。

結局、そういう方は指圧やマッサージは嫌いになるに違いありません。
それでも身体の調子が悪い人は、刺激量の少ない施術方法を採る施術院に行くわけです。

かくしてその施術院は三焦経異常の人ばかりが集まり、それなりに繁盛するわけだ。
しかし、そこで働いている施術者はそういうクライアントばかりですから、「証」という概念が発達しません。

たまにもっと強くしてくれますか!という違う証の方の要望があっても、「そんなことしたら、身体がダメになります」とかえって説教することになります。

強くすると言っても、限度がありますので、ある意味、正論ではありますが、間違った前提で言うのはよろしくない。

もっとよろしくないのは、過敏であるが故に、押圧やマッサージを嫌い、たまたまスラスト系で楽になった経験を持つ人たちです。

スラストは一瞬ですから、上手くやれば痛みがありません。
しかも、楽になった感じはする。

こうして、三焦虚の人がバキバキ、ポキポキを非常に好むという変な現象が起きてしまいます。三焦虚の人を毎度、クラックさせて、身体に良いわけがありません。

スラストは瀉法中の瀉法ですから、特に首なんぞやると、ただでさえ三焦経のエネルギーが不足しているところへもってきて、さらに散らしてしまいます。
(首は三焦経が走行する重要な部位。昭和40年代に書かれた増永師の著作にはムチ打ちはほとんど三焦虚とあります。現代ではヘッドレスト、シートベルト、エアバックが装着されていることもあって、小腸虚の方が多いかもしれません。少なくともウチはそうだなぁ)

長い目で見ると、頚椎ヘルニアへ・・・そこまで行かなくとも、椎間板の老化を促進してしまいます。

医原病ならぬ整体原病もまたあるということです。
心せねばなりません。

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