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呼吸とクラニアル

 鼻で呼吸をしますと、当然ながら、その呼吸に合わせ、鼻腔が広がり、また元に戻るという一種の膨張と収縮が行われます。これは自分で頬骨を軽く押さえ、少し深めの鼻呼吸をすれば誰でも感じることができるでしょう。口呼吸と鼻呼吸の両方をやってみるとより違いが分かると思います。

 つまりクラニアルは鼻呼吸によっても若干ではありますが、動いているわけです。
 そして顔面骨にそれが著しく現れます。

 口呼吸の弊害は様々な観点から語られますが、クラニアルの観点から語られることは少ないと思います。そうです。口呼吸はクラニアルの動きを促進しないのです。

 それが習慣となって、長い間積み重なっていくと、脳脊髄液循環が悪くなるのは当然として、直接的には顔面部の体液循環(リンパ流、血流)の悪さに繋がっていき、老けた顔になりやすいのは容易に想像できるでしょう。
 口呼吸は健康上よろしくないのは当然として、美容にも影響を与えてしまいます。
(美容と健康は表裏一体ですから当然ですが)

 さて、クラニアルはこの呼吸のリズムによっても動くわけで、しかもCRIより容易に検出しやすいものと申せましょう。

 そうすると、クラニアルの動きは呼吸とCRIとが混在していることになります。より検出しやすいのが呼吸のリズムですから、それをCRIだと誤解する向きもありますが、呼吸とは全く違う動きなのです。しかし、そうは言っても、いきなりCRIを捉えることはできません。何かとっかかりみたいなものが必要です。

 呼吸のリズムとCRIは整数倍関係にありますから、そこには最小公倍数というものが存在して、必ず、呼吸とCRIが一致する瞬間があります。この時に動き幅が増幅されて、大きな動きとして捉えることが可能です。

 それをとっかかりとして、感じ取るのが実はコツなのです。最初はどう考えても呼吸のリズムとしか思えないものが、やがて明らかに呼吸とは違うリズムで行われている動きを感じ取ることが出来るようになってきます。
かなりゆっくりな人もいますし、呼吸よりちょっと遅いくらいの人もいます。

 この動きが足の裏でも取れるのは、CRIが頭蓋だけの動きではなく、背骨全体の伸展と屈曲を伴うからに他なりません。
 つまり、我々の身体は黙っていても伸び縮みしているわけです。
 (意識できないほどに微細ではありますが)

 いずれにしても呼吸数と心拍数が違うと言っても決して無関係でないのと同じように、呼吸とCRIも無関係ではありません。整数倍の一致点があって、そこを捉えることから始めると、検出する訓練としてはやりやすいのではないかと思う次第です。

※頭蓋のことをクラニアルと表記しましたが、正確な言い方ではありません。名詞として使うならクラニウムが正解です。が、馴染みのある言葉をあえて使いました。
因みにクレニオという言い方がありますが、これはDr.アプレジャーの造語で商標権が存在します。不用意に使っている流派もありますが、感心しません。

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