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リセットサイン

 リセットサインとはそのまんま、です。身心がリセットされるときのサインのこと。

 一番分かりやすいのは治癒反応、東洋医学でいうところの瞑眩(めんけん)反応でしょうか。
 ただ、この術後リセットサインはある種の不快感を伴いますので、なるべく出さないように施術上の工夫が必要です。しかし、それでも15%~20%くらいの割合で出てしまいます(軽いのも含めて)。

 これは明らかに「揉み返し」とは区別できるものですから、「揉み返し」を治癒反応だ!と強弁する業者には納得できません。

 それはともかく、瞑眩反応などは術後に起きるものですが、術中に起きるリセットサインもあります。そう、例えば、原色の鮮やかな色が目の前に広がる(一色とは限りません)という現象。目を閉じていますから、瞼の裏に広がっていく感じでしょうか。
 結構います。つい先だってもそのような証言をしたクライアントさんがお見えになりましたしね。

 あとは、異次元にトリップするかのような感覚を持つ一群の人々。
 実際、異次元にトリップしているのですが、ここら辺をあんまり書くとスピリチュアル系の権化みたいだと思われますので、程々にしておきます。このような体験は重篤な病を経験された方に多いようですね。
(意識レベルが変容するのでしょうか)

 また、感情が刺激されて、わけもなくある感情が噴出する場合もあります。一種のカタルシス(浄化)でしょう。

 広い意味でいうと多幸感もその一つです。
上項線上の施術でそれを感じるという人もいますし、冠状縫合上の施術でそれを感じると言う人もいます。

 肉体的なもので言うと内蔵が動く感覚もまたリセットサインです。位置異常が矯正される場合ですわね。(文字通りのリセットだ)

 いずれにしても、ヒトによって様々なリセットサインがありますので、絶対こうなる!とは言えません。またその日の状態によっても違います。
 あまり注意深く感じようとしてもかえって感じられなくなりますから、リラックスして静かに受療するのが肝要かと。
(喋りながら施術を受けるとほとんど感じることは出来ません。まあ違う意味でストレスを発散してリセットしているわけですから、それはそれで良いでしょうけど)

 ほかにも重要なリセットサインがあります。それは響きです。

 敏感な方になりますと、神経的な響きだけではなく、細胞を伝わってくるかのような文字・言葉では表現できない独特なものを感じるはず。所謂、「気」の動きを身体で感じるような、そんな感じなのですが、それがどこかでブロックされる場合もあります。
こうなると、術中における瞑眩反応みたいなものですわね。
(こういう例もあるわけですから、施術というのは面白いものです)

 リセットサインさえあればたちまち良くなり、完治に至るという単純なものではありませんが、施術の効果が確実に身体を癒している、というシグナルではあります。
 そういう意味では第一歩を印したとも言えるわけで、感じるのに越したことはありません。逆にそんなもの感じなくても良くなったぞ!という反論もあるでしょうが、感じてないだけです。必ず、何らかのリセットサインは出ているはず。(身心共に健康体のヒトはないでしょうけど、ある年齢を過ぎてそんな状態のヒトはまずおりますまい)

 そんなこんなでリセットサインの概念を分かって頂くと、施術する側としてもやりやすいわけですし、施術される側も楽しみが増えるというものです。

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