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クライアントが施術後に休息することの意義

 さて、私自身、まだメインとは言えない施術の仕方があります。

 それは施術後、その場でしばらく休んでもらうということ。
 増永師のスタイルはほとんど、施術後すぐには起こさず、その場で休んでもらうものだったと言います。

 実証の場合はすぐに起こしても構わないと思いますが、虚証の場合はやはり術後、休んでもらったほうが良いんですね。

 施術後は期せずして、原始感覚が優位になり、労せず治癒システムが働いている環境ですから、その状態のまま治癒システムを稼働させておくべきなんです。

 ところが、経済行為というのは時間単位でございますからして、自分の労力を使わないにしても、スペースを占め続けるというのはそれだけコストがかかってくるということになります。

 またクライアントにしても、この忙しい現代社会、充分に時間をとって通院することもママならない人が多くいます。
 (だから、クイックマッサなどが大流行したのでしょうね)

 カイロプラクティックのような特殊な施術は別にしても、東洋的手技はある余裕の中で施療し、かつ受療しないと効果が半減する場合があるわけです。

 これは一重に治癒システムが発動し、それが交感緊張に邪魔されることなく、完全に身体の中に染み込んでいかなきゃイカンということに尽きるのです。
 そういう意味で術後の休息は虚証タイプには必要欠くべからずものと思いますね。

 治療行為と経済行為との兼ね合いをどうするか・・・ここらへんが各自工夫の余地があるでしょう。

 こちらに来て、股関節に問題を抱えた人を施術しました。もう10年以上の症状で、日常的に常に痛いと・・・こういう愁訴なんです。

 股関節の問題は得意分野ですから、基本施術に加え、入念に股関節操作&トリガーポイント処理を行ったのはいうまでもありません。
 施術の最中から、気持ち良くなったのか、高鼾で寝ておりました。
 施術後も一向に起きようとはしないので、なにか理由があるのだろうと、そのまま寝かせておきました。
 するとなんと!寝たりも寝たり!3時間くらいぐっすりと寝ておりましたね。

 起きて、しばらくすると、「あらっ全然痛くない!」と叫ぶではありませんか。
見ると、股関節の歪みも正常になっています。
ここまで鮮やかに矯正されたというケースはあまり思い出せません。

 寝ている3時間の間に身体の自己調整力が働いて、すっかり正常になったようなのです。
 施術+休息の威力を思い知らされましたねぇ。

 東洋的な施術というのは本来こういうものなんだなと、あらためて認識した次第。

 全部の人に必要はないにしても、術後、値千金の時間を無駄にしているかもしれないとインプットしておくことは重要でしょう。

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