筋肉・骨に関する話題

咬筋

 読んで字の如く、食べ物を咬むときに活躍する筋肉の一つです。顔の中にある筋肉は表情筋が多いのですが、これは骨格筋の一つに分類され、頬骨から、所謂、下顎のエラといわれる部位に付着する強靭な筋肉ではあります。

 人はなくて七癖と言われておりますから、片側で咬む癖をお持ちの方が多いらしく、両側の咬筋を慎重に触ってみると、硬さや張りが違うこと度々。片咬みだけではなく、首を曲げる癖を持つ方もそういう傾向があります。

 この筋肉の調整をするだけで、咬み合わせが合ったりしますから、かなり身体に影響力のある筋肉の一つではあるでしょう。

 さらにこの筋に出来るトリガーポイントは顎関節症状のみならず、耳鳴りの原因になることもあります。

 またここの張りはフェイスラインのシャープさ度合いを妨げ、美容的に問題になりますね。フェイシャル・マッサでは常に重要視される所以です。

 強靭でしかも常に使っている筋肉のため、一度凝ってしまいますと、中々ほぐれるものではありません。仰向けでの施術では全く緩まないことさえあります。そういう場合が横向きにさせて、上から垂直圧をかけると良いかもしれません。

 施術時、少し痛いことがありますが、その見返りは充分にある筋肉ですから(健康的にも美容的にも)、たまにここの筋を緩めてもらうと良いと思いますよ。

貝殻骨(かいがらぼね)

 肩甲骨のことを「貝殻骨」ともいうことを知ったのは10年ほど前のことでしたでしょうか。
 小生よりも随分年上の上司が初めて口にしたとき、何かの間違いではないかと思ったくらい違和感のある表現でした。

 しかし、調べてみると確かに貝殻骨とも言うわけ。形が貝殻に似ていると思ったのかどうかは分かりませんが、昔の人は肩甲骨のことを普通に貝殻骨と呼んでいたらしく、意外に「肩甲骨」という表現は新しいようなのです。おそらく解剖的知識が普及してからのことなのでしょう。

 形云々はさて置いて、肩甲骨と二枚貝の共通点はもう一つあります。
 二枚貝もジョイント箇所が一つしかありません。
 そうです。肩甲骨もまた他の骨とのジョイント箇所が一箇所しかないのです。鎖骨です。
あの大きな骨が鎖骨とのジョイントだけしかないというのは意外かもしれません。

 つまり身体の中で浮遊しているような骨なのです。勿論、筋群が支えとなって、一定の場所に位置しているのですが、当然ながら筋群の衰えとともにその位置が変わってしまいます。ほとんどの場合、身体の前面の方向にズレていくでしょう。

 またジョイントしているはずの鎖骨はさらに胸骨にジョイントしておりますから、肩甲骨の前面部への移動は肩こりの原因になるばかりではなく、鎖骨を通して胸骨に影響を与えてしまいます。

 胸骨の微細運動の重要性は今更述べるまでのないことです。胸部リンパ流に影響を与えるだけでなく、「胸が痛む」という慣用的表現があるが如く、ある種の精神的問題も引き起こしてしまいます。

 昔から「病膏盲に入る」という表現があるように、肩甲骨の位置異常は多方面に影響を及ぼすということについての先人達の知恵だったのかも知れません。

 しなやかで強靭な筋肉をいつまでも保持していられるはずはありませんが、少しでも老化を遅らせることは可能です。
 コリの悪循環を断ち切れば、それなりに血流などが確保され、ある程度は若くいられます。あとはライフスタイルの問題としか言いようがありません。

 肩関節の前方変位を招かないような姿勢やら、筋トレやら・・・
 それらが中々難しい場合は整体で定期的な微調整をするに如(し)くはないでしょう。

 整体的なアプローチは様々な方法論があると思います。
 どれが一番良いか?というのは中々言えるものではありません。小生の場合、軸圧法と増永師の肩関節前方脱臼矯正の技法を織り交ぜて使っていますが、良い効果を挙げているようです。特に増永師の前方脱臼矯正法は良く考えているなぁ、と感心することしきりです。

 オリジナルなのか、父親が柔道家だったというところから、元は柔道整復の技法なのかは分かりません。どちらにしても理に適っていると思います。

貝殻骨でも吸殻骨でも良いのですが、少なくとも不健康骨にだけはさせたくないものです。

※肩甲骨は上腕骨頭ともジョイントしておりますが、支えになっているという意味では違います。一応、それを書いて置かないとね。

立方骨再び

6月17日に立方骨というお題でブログアップしたところ、一部の人を除いてほとんど反響がありませんでした。

結構、大事なことを書いたつもりなのですが、残念。
そもそも、立方骨って何?という人たちがいるかも。

まあそれにもメゲズ続きを書こうと思います。
反射区でいうと「外肋骨」の部位がプクッと膨れている人がいると思いますが、その部分がかなり立方骨に近い。
従来は腰に問題がある人に多いとされていました。
勿論、その確率は高く、それを肯定するにヤブサカではないのですが、反射区機序からそうなっているのではなく、立方骨変位からくる腰椎の異常と捉えることもできるのです。

ヒトは足裏で均等に体重を受け止めているのではありません。
踵骨と第一中足骨でほぼ五分の四を受け持っております。
ですから、やけに第一中足骨が太く、他の中足骨に比べれば体積率でいうと5倍くらいになるのではないでしょうか。

中足骨骨折はほとんど第一中足骨以外で起きるのも肯ける話ではありますね。

前回も書きましたが、立方骨は第四、第五中足骨、二本の受け皿になっていて、楔状骨がそれぞれ一本ずつの中足骨を受け止めているのに比べ異例の構造になっております。

それに耐えうる構造をしているのですから、問題がないと言えば問題がありません。
しかし、微妙に身体が歪み、立位、或いは歩行時の負荷のかかり方に個性が出てきます。

例えば、小生は、靴の外べりが激しく、足裏の外側に重心がかかっているのが分かります。そうかと思うと、内べりが激しい人もいます(女性に多い)
このように靴をみれば、均等ではないということが分かるのではないでしょうか。

まず、このように一方に偏った靴の減り方をしている人はその構造上、立方骨変位があると思って間違いないでしょう。負担がかかり過ぎか、かからなさ過ぎです。
特に顕著な偏りがなくとも、述べたように「外肋骨」の反射区が膨れている人は立方骨変位そのものを表していると思っても間違いではありません。

この骨の変位は多方面に影響を及ぼしてしまいますから、整復しておくに越したことはないと思います。変位整復の方法は様々あって、これが一番だ!と断言できるのものではありません

ただ、施術の出自から言って、カイロ、オステのようなハードな方法はとらず、動画にアップしてあるような「フネフネ」で徐々に整復していく方法を好みます。
この方法は簡単そうで難しいものですが、まあ、慣れです。

あと、欧州のオステオパスがアクティベーターで矯正をかけているのを見たことがあります。カイロとは随分違った使い方をするものだなぁ、と思ったものですが、受療者にも施術者にも負担がかからない方法ですので、今はこの方法も行います。

いずれにしても単なるリフレでは整復するに難しい骨かもしれません。
単純な腰痛ならこの立方骨の整復だけで止むことがありますので、同じ足を操作するのですから、挑戦してみて損はないでしょう。

足の関節

足(脛骨、腓骨を含まない)の骨は全部で26個。
自動的に×2=52個(両足)ということになります。

身体の骨は成人でかつ正常者かつ耳小骨と種子骨を除けば200個ですから、足首以下の骨だけで実に四分の一以上の比率になります。

この比率は多いですね。

足が如何に微細なコントロールを必要としているか、という傍証にもなるのですが、骨の数で喜んでいてはいけません。

当然、付随する「関節」というものがあります。
それは骨の数だけあるわけですから、この比率もまた四分の一に達するはずです。
これだけの骨と関節が最下層にあって、いつも重力のイジメにあっているわけですから、只事ではありませんね。

リフレクソロジーも優れた療法だとは思いますが、上級者はバカの一つ覚えみたいに反射区、反射区と言ってないで(習い始めの方は仕方ないですよ、そこから始めるのですから)、筋筋膜、腱、靭帯のみならず、骨と関節にも目を向けねばなりません。

特に関節の固有受容器の機能障害は大きな問題になる可能性を秘めています。
有害反射弓を形成して全身に悪影響を及ぼすことになるのですが、それをアチラの言葉でいえばエネルギーブロック、サブラクレーションとなるわけですね。

ついでですから、足の関節を列挙しておきましょうか。
趾先からいきます。(片足)

IP関節(母趾)×1
DIP関節(母趾以外)×4
PIP関節(母趾以外)×4
MP関節×5
足根中足関節×5
横足根関節×2
距骨下関節×1
距腿関節×1

その他、名前のついていない骨の継ぎ目が7箇所あります
(あらら、それを入れると骨の数より多くなりました)

第一MP関節は外反母趾のときに大きく曲がる関節ですから、この歪みは、足底療法家ならよく目にするでしょう。
それ以外の関節はどうでしょうか。まあ、よく分からないというのが正直なところでしょうね。
しかし、カイロ・ガンステッド法の創案者であるDr.Gonsteadが言うように、大きな歪みではなく、もっとも目立たない小さな歪みに着目せよ!ですよ。(物理的な歪みではなく神経の流れが問題なのだ!という信念があったらしい)

だから、脈を取ったり、硬さを調べたり、アーチの形成を診たり、趾の曲がり具合を診たりと中々忙しいわけです、実際の施術は。

反射区というものに基づいて施術をしても、筋筋膜、腱、靭帯に基づいて施術しても、結局、関節構造体に影響を与えております。(関節単体で存在していませんので)

様々な機序が働く中で、関節にも影響を与え、期せずして有害反射弓を除去していることも多々あるでしょう。

若し、関節を狙い撃ちできれば、他の機序プラスでオニニカナボーになるに違いありません。

経験からいうと、足根中足関節は臭いますねぇ。プンプンだ。
4番と5番の足根中足関節を潤滑したとき、タダチに頭痛が止まったことがありますも。
勿論、前から提唱しているように距骨下関節も重要です。

足の関節構造体から発せられる有害反射弓が身体に悪影響を与えている例というのは思いの他多いのです。

足下を掘れ!と言ったのは新渡戸稲造だったか、クラーク博士だったか・・・
まず足元を固めよ!のフレーズは無数の偉人達が言っています。
違う意味ですが、リフレパシー整体のキャッチもまた「まず、足元を見つめよ」なのでした。

足心の腱、靭帯

長趾屈筋腱長腓骨筋腱後脛骨筋腱、そして足底靭帯足心に位置する腱、靭帯です。

それぞれの筋肉は足首を底屈させたり内反させたり外反させたりと足関節を動かすのに大活躍する筋群です。それらの関連腱が足心一箇所に重複しながら位置しているというのは決して偶然ではなく、それであるが故に足心というのでしょう。

一連の足底腱膜、足底筋群に加え、これらの腱群もまた足心を通るわけですが、これほどの重複は他の身体の部位に比べ、ほとんど例外的でさえあります。

したがって足心は単なるツボではなく、三関節原理に応答しやすいZONEとも言え、また、膝蓋腱反射でお馴染みのように、腱は反射が起きやすいことを考えても反射機序が働きやすいわけです。

湧泉~足心~失眠をとおる一ラインが足底療法において如何に重要か、お分かりになるでしょう。

これらの解剖学的筋筋膜群、腱膜、腱群、靭帯を無視しては足底療法家の名が廃るというものです。

足底方形筋

短趾屈筋のさらに下層に「足底方形筋」という筋肉があります。

働きは短趾屈筋とほぼ同じ。二趾~五趾の屈曲を担当します。
(厳密には多少の違いはあるのですが、ホントの解剖学をやるつもりはないので、ほぼ同じと考えて頂ければよいかと思います)

さて、この足底方形筋・・・だいたい腰方形筋にしても方形という名前がつくと、結構、隠れ急所みたいなところがありましてね。

おおおっ!そこ!そこだ!という阿是穴の巣窟。
まあ、急所だけに痛いという人もいますけど。

スポーツをかなり熱心にやった経験がある人たちは、短趾屈筋に留まらず、この足底方形筋までいっちゃっている人が多いものです。

しかし、深層筋であるが故に普通は届きません。
欧米系での施術では無理ですし、台湾系の施術でも、ここに届く前に短趾屈筋や長趾屈筋腱を傷めてしまいます(強いフリクションであるが故に)。

しかし足の施術のベテランを任ずるなら、この筋を素通りしちゃいけません。

結局、単純推圧安定系で圧を浸透させるしか手立てがないのですが・・・・
なかなか難しい技法ですが、この筋に到達すれば良いご褒美もあります。

「いやはやセンセ・・・こんな気持ちよい施術は初めて受けました・・・」
などとアメフト(バレーボールでも何でもいいのですが)経験者がのたまわってくれる。
のたまわなくとも、感じで大体分かります。

こういう場合は足底方形筋に固有スパズムが発生して、機能を損ねていると思って間違いないのです。

ただ、深層筋の機能障害を除去すると、瞑眩反応が起きやすい。
足底方形筋の場合は押されているときは気持ち良いのですが、足だけで終わらせると、首に違和感を感じたり、肩甲骨、場合によっては腰にモヤモヤした感じを受ける場合もありますし、頭蓋に来る人もいますね。

放っておいても抜けることは抜けるのですが、不快な症状ですから、足の施術後、整体で取るに如くはありません。

瞑眩率はどれくらいでしょうか、15%~くらいでしょうか。
長く足底療法家をやっていて、そんな例に出くわしたことがない、という方。
多分、届いてないか、クライアントが遠慮して言わないか、どちらかですね。

いずれにしても、足底療法の場合はこの足底方形筋までしっかり届かせることが肝要。
それは良いことを聞いた!とばかりにウンウン唸りながら力んで押しても届きません。

第一、自分の身体を傷める。
あくまで身体の力を抜き、軽く深く入れることです。

短趾屈筋(たんしくっきん)

趾を屈曲させる足裏にある短めの筋肉。但し、母趾以外の四趾を屈曲させます。

足底腱膜のすぐ下にある第一層目の筋です。

よく、土踏まずが盛り上がっているような足裏を見ることがありますが、大概はこの筋肉の発達によるものでしょう。

柔道家は畳に吸い付くような蛸のような足を持っていると有利だと言われています。
趾が屈曲して畳に食い込むかのような状態を指して言うのでしょう。確かに、柔道家はこの短趾屈筋が発達し、偏平足に見えることが多いものです。

足の機能を高めるためにタオルギャザー・トレーニングをするわけですが、この短趾屈筋を鍛えるのに一役かっていることになりまね。

ほぼ中央部に短趾屈筋のメイン塊があるので、足心穴失眠穴がある部位でもあります。

足底腱膜とともにこの筋肉の障害も多くて足底腱膜炎と誤診する場合もあるそうです。

実際、足裏が痛いという症例を持っている方が足裏を揉んで貰おうなどとは考えませんので、リフレクソロジストには馴染みの薄い症候でしょうが、足のトラブルの中では決してバカにはできないものです。

重要穴があることを考えると、この筋筋膜の固有受容器の異常は全身に影響を与えると思って間違いありません。(趾の屈曲問題だけじゃないということです)

痛いという自覚症状があれば気づくのでしょうが、特に痛みもなく、それでいて、受容器の侵害があるという状態があるから問題なのです。
(全部の筋筋膜、関節に言えることなんですが、足裏は常に体重を受け止めてバランスを取らないといけない宿命をもっているので他より影響が出やすいのです)

足心から失眠にかけて押圧すると、やけに気持ち良いのですけど・・・と言う方がいます。短趾屈筋がコッている方ですね。

コリというのは固有受容器の異常を表すもっとも一般的症状ですから、この比率はもしかしたら、肩こり者のそれを超えるほど多い割合かもしれません。

足裏のコリが肩コリを超えるほど多いなんて、誰も指摘しなかったことですが、小生のように足裏も全身もする施術者が少ないことからきているのでしょう(しかも足裏安定圧系は非常に少ない)。

いずれにしてもこの短趾屈筋をよく解してあげれば、よく眠れるとか、身体全体が緩んで気持ち良いとか言ってくれる部位ですから、足底療法家には重要な筋筋膜なのです。

※さきほども酷い肩こり者の施術をしたばかりですが、その方、あまりにもコリ過ぎて、首、肩を揉んでもらうと貧血で倒れてしまうと仰ってました。

首、肩の筋群を緩めて脳へいく血液が減少するわけがありませんから、揉むことによってかえって防御的に筋収縮が起きたものなのでしょう。

当然、小生は足から緩めていくので、そんなことは起きないですから心配しないでと短趾屈筋群を入念に押圧しました。

足の施術のあと、身体が緩んで気持ち良いと言い、そのあとの全身での施術を終えても当然ながら、貧血様の症状は起きません。

上手い下手の施術に関わらず、いきなりの首、いきなりの肩の施術に向かない一群の人々がいるのです。

足底腱膜

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 (それぞれワンクリック拡大可)

 足底腱膜の歪みは肋骨の歪みを招く・・・ということを唱えている人がいる-ということを知ったのはいつの頃だったでしょうか。世の中には変わったことを考える人がいるもんだなぁ、と思ったものです。


そして、足底異端者は小生だけじゃないんだなぁ、と。

小生はこういう意表を突くようなことを言われると弱い。結構、感動します。

当然反射理論でも全息胚理論でも説明できないのですが、経絡の三焦経関連では説明できるかもしれません。

肋間膜と足底腱膜は同じ膜つながりで三焦経と縁が深い。
まあ、でも少々、こじつけっぽいかな。

その是非については検証できませんが、足底腱膜の重要性だけはご存知のとおり是非もないわけです。

足のトラブルでも足底腱膜炎が多いですし。

安全無害なものが民間療法として認められている、という根拠を盾にとって、リフレクソロジーによって足底腱膜炎を起こさせる例が多いとし、リフレそのものを規制すべきだ、という論陣を張った御仁がいます。

実際、非常に強いフリクション系を多用する台湾系リフレではこのような例が後を絶たず、小生の知り合いでも、施術後、足底腱膜炎を起こし、三日ほど歩けなくなった人もいるくらいでした。

もし足底腱膜の歪みが肋骨の歪みを招くなら、腱膜炎にとどまらず、胸郭の狂いを生み出し、胸部リンパ流を阻害しますわね。何年も経ってから現れる症状ですから、因果関係を証明するのは難しいのですが、肺炎とか肺がんとか、乳腺系疾患とかに罹ったとしたら、それは足底腱膜を傷めるような施術が原因だったということにもなりかねません。

ヒポクラテスの聖訓第一「まず傷つけることなかれ」に反するとんでもない行為と言わざるを得ません。ましてや自然療法で・・・・。

肋骨に限定された関連障害が起きるかどうかは述べたとおり、なんとも評価する手段を持たないのですが、少なくとも小生の経験では、足底腱膜反射は足首と膝、そして自律神経に影響を与えるようです。

特に自律神経系への影響は、ゆっくり系の施術を行う施術家にとってお馴染みのものではないでしょうか。

欧米系のリフレクソロジーが深くツボに入れることがないのに、効くことがあるのは、ほとんどの場合、この足底腱膜反射が起きているものじゃないかな、と思うわけ。
(足底腱膜は表層部にありますからね)

欧米、特に米国は訴訟社会ですから、過激なことをやって訴訟を起こされたらたまったもんじゃありません。強いフリクションを多用する台湾系リフレが広まらない要因の一つではありましょう。
日本でも台湾系といえど柔らかくなってきてますものね。

そういえば、米国ではカイロプラクティック大学が激減しているのだそうな。
これも訴訟問題からの波及でしょう。

賠償金を払うために賠償責任保険に入らないといけない。これがまた高い。医師賠責でさえ高いのですから、カイロプラクティックを担保する賠償保険が高いのは当たり前です。

そうすると、治療費を高くせざるを得ませんね。あんまり高い費用だと来る人がいなくなります。当然ながら、やっていけなくなりますから、なり手が少なくなる→養成機関の減少ということになるわけ。

別にカイロを否定しているわけじゃないんですよ。
カイロはカイロで精緻な手技体系を持っています。熟達すれば強力な治療手段になりえると思いますけど。

明生館塾も三水会のメンバーの紹介で、希望すれば卒業生は施術者賠償保険に入れることになったのですが、まず、事故は起きないでしょう。足底腱膜を強く擦るということもしませんし、整体でスラスト系の技法もやりませんしね。

面白いな、と思ったのは、この施術者賠償保険、カイロプラクティックと鍼灸は除外されているということです。保険会社は事故の統計をとってリスクの高低を計ります。それを料率に反映させますが、もはや、料率をアップさせてもペイしないという判断なのでしょう。ましてや、明生館塾で入れる保険は保険料が一ヵ月千円にも満たないわけですから、除外するのは当然です。

話が逸れてしまいました。まんざら逸れてもいないのですけど。つまり、足底腱膜炎を起こさせるような施術が流行ったころは、お客様も訴訟までは考えない時代でした。だから、表面化しなかったという事実があります。今そんな施術をしていたら、結構表面化するでしょう。そうすると、保険会社はリフレ除外規定を作るかもしれませんね。
幸いにして、そんな無茶な施術をする足底療法家は少なくなりました。

ともあれ、足底腱膜が常に歪んでいる状態というのがあります。一つはご存知、外反母趾。身体力学的に言っても、膝を傷め、股関節を傷め、腰を傷め、というのは理解できるでしょう。

これに腱膜異常反射という要因が加わると、問題が二重になります。
もし、肋骨に影響を与えるのなら、肺、気管支の疾病を増悪させますね。もとに乳腺系の問題がある人はそこにいくでしょうし。

もう一つの足底腱膜の異常はこれもご存知、偏平足
偏平足といっても、卓球の愛ちゃんのように筋肉が発達して偏平足に見える場合もありますから、こういうのは除外します。

真性偏平足は結局、靭帯が弱っているという意味では外反母趾と同じ病態とも言えます。

昔の話ですが、空前にして絶後のような酷い外反母趾でかつ、ケタ違いな偏平足というクライアントさんを診たことがあります。

この二つを同時に持っているのですから、一瞬、たじろぎましたね。足を診るのが商売の足の施術家がたじろぐくらいですから、それがどれくらいなものか想像できるのではないかと思います。

この方、満身創痍という状態ではありましたが、特に酷いのは喘息と膝痛でした。
こういう症例もありましたので、足底腱膜→肋骨という作用機序を「世迷言を申すな!」と一蹴する気にはならんのです。

人体で一番大きな骨

これは大腿骨で異論はないでしょう。
半世紀前の統計ですら、成人男子の平均が41センチ、女性で38センチもあります。
現在は身体が大きくなっていますから、もっと大きいでしょうね。
この大きな骨である大腿骨が事故や戦争など失われてしまった方もいらっしゃいます。
そこで、骨髄造血説に疑義を挟む余地がありましてね。
人体のかなりの分量をしめている下肢骨(勿論、大腿骨も含め)が両方、失われているのに貧血にならないのはおかしい!と言う具合。だから腸内造血説の根拠として言われていました。
ところが、脊椎骨での造血で充分間に合うようにヒトとは出来ているものだから、反証として両足切断の例を挙げるのは論外である、と骨髄造血説を支持する人は言うわけです。
東洋医学は2000年前から腸内造血説なんですけどね。
私見ですが、補完しあっているような気もしないでもないのですが、ホントのところはよく分かりません。

それはさておき、大腿骨は大きいので原始人が棍棒代わりに用いてたようです。
棍棒=お守り、というイメージなのでしょうか、今でも、身内の人が死んだら、大腿骨のみを保管しておく習慣のある地方があります。

Photo (写真は大腿骨を使ったペンホルダー。ワンクリックで拡大できます)

例えば、北海道では身内が亡くなるでしょ、そのとき、火葬する前に左の大腿骨のみを切断してもらい、肉をそぎ落とします。
そして、特殊な薬草から抽出した薬液に49日間漬けておきます。
49日経ちますと、四十九日法要の席上でそれを取り出し、皆で磨きあげるのですね。
磨きあがった大腿骨はお守りとしてもっとも近しい身内の玄関に飾っておくわけです。
これで、一家は無病息災!史上最強のお守りなんですね~。
北海道に旅行に行った際は観光地ばかりではなく、普通の民家を訪ねてみてください。
まず、そんなものを見ることはできないと思います。
だって大嘘なんだも。アハハのハ、騙されたでしょ。
(写真も本物じゃありません。プラスチック製だよ)

骨の数

クイズ番組が流行っているようです。
あやかって問題を出しますよ。
さて、人体には幾つの骨があるでしょう?

実はこの問題、愚問中の愚問。
およそ、とか約、という形容詞をつけるなら、おおよそ(約)200個ということになるのですが、答えにおよそ(約)という形容詞はつきませんね。
条件を限定しなければ正しい答えは出てきません。
まず、子供と大人では骨の数が違います。

骨盤と言われている骨は子供ころには三つに分かれていますよ。
つまり、腸骨。坐骨、恥骨、
ところが思春期を過ぎたあたりから、この三つの骨は癒合されてきまして一個の骨になるわけです。便宜上、成人でも腸骨、坐骨、恥骨とは言いますけどね。でも一個としか数えられないほど癒合が進んでしまっています。(左右あるから2個だけど)
また仙骨も幼児期には五つありますし、尾骨も三つ。これらも大人になって一個に癒合するわけです。

さらに骨の破格(奇形より度合いが低いもの)は結構ありましてね。
肋骨が一本多いとか少ないとか、尾骨なんてのも破格が多い骨ではあります。
そうすると、問題の出し方としては「成人で、かつ正常な人の場合は幾つある?」としなきゃいけません。

それでも、手指、足趾の付け根等にある種子骨を入れるか、耳の中にある耳小骨を入れるか、という問題も残されますから、これも、除外して考えてください!と条件をさらにつけなければいけないわけ。
以上の条件を満たせば、正解は200個。

子供と限定されれば210個。

種子骨と耳小骨をいれた場合は・・・・
どうのなのかな、耳小骨は片耳に三つだから、六つプラスされて、種子骨は母趾に二つずつ、膝蓋骨(膝のお皿)が二つ、手は・・・面倒っちぃ!!

ことほど左様に骨の数の問題は愚問なのでした。
答えを出すのに骨が折れる。ジャンジャン

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